『AIMchair(エイムチェア)』レビュー|ゲーミングチェア×オフィスチェア設計のハイブリッドチェア

皆さんはデスクワークやゲームをする際、どんなイスを使用していますか?

私は今までずっとゲーミングチェアを使用していて、なんとなく体に合っていないなと感じていたのですが、先日、FlexiSpotさんのキャンペーンに当選しオフィスチェアをいただいたので使ってみたところ、ゲーミングチェアと違って体への負担が少なく感じてびっくりしました。

そんな中、株式会社 WILBY様より、「ゲーミングチェアに、最適解を」というコンセプトで開発された、ゲーミングチェア×オフィスチェア設計のハイブリッドチェアである『AIMchair(エイムチェア)』をご提供いただきました。

今回は、私が使用しているゲーミングチェア、オフィスチェアとはどんなところが違うのかにも触れつつ、この『AIMchair(エイムチェア)』についてご紹介します。

本記事でご紹介する製品は、メーカー様よりご提供いただきました。

YouTubeにもアップしているので、動画で見たい方はこちらをご覧ください!

目次

『AIMchair(エイムチェア)』誕生のきっかけ

「ゲーミングマウス」や「ゲーミングモニター」のように「ゲーミング」と名が付いた製品が存在し、これらはすべてゲームのプレイヤーのパフォーマンスを最大化するためのアイテムと考えられています。しかし、開発担当者の方は、「ゲーミングチェア」に関してはその独特な設計や使われている素材等から、本当にゲームに向いているのか?と疑問に感じていたとのこと。

本来ゲーミングチェアは、長時間座り続けても疲れにくい姿勢の維持や、安定したプレイのサポート、そして集中力を損なわない使い心地が求められると考え、これらの要素を満たしたゲーミングチェアを実現したいという想いから『AIMchair』を開発されたそうです。

そもそもゲーミングチェアって何?

これを聞いて私がまず思ったのは、「そもそもゲーミングチェアって何だろう?」ということでした。レーシングカーのバケットシートにそっくりなものが多いですが、なんでこれがゲーミングチェアなんだろうと。ゲーミングチェアといえばそういうものと思っていましたが、よく考えたら不思議に感じたんですよね。

私が初めて使用したゲーミングチェア

そこで少し調べてみたら、自動車の高級シートを製造していたメーカーが、自動車業界の不況により、収益が大幅に減少した際に、その打開策として、これまでのシート製造技術をe-Sportsアスリートの疲労軽減に活用できないかという点に目を付けたことで生まれたのが、ゲーミングチェアの起源とのことです。

そこからe-Sportsの大会にチェアを供給していったりして、徐々に浸透していったようです。

このような流れで生まれたゲーミングチェアですが、バケットシートをもとにしているということで、長時間同じ姿勢で座るには最適かもしれません。でも、運転するときと違ってゲームやパソコン作業をするときは、リアクションをとったりタイピングしたりと、ずっと同じ姿勢というわけではないですよね。

また、バケットシートの独特のデザインである座面や背もたれの左右の張り出しは、カーブを曲がる際などに腕や脚に力を入れなくても体が動かないようにホールドしてくれる役割があるようですが、これもゲームやパソコン作業には必要ないのでは?と感じました。

『AIMchair』は、そんな従来のゲーミングチェアとはどんな違いがあるのでしょうか。

開封&組み立て手順

まずは組み立てについてみていきましょう。

開封

外箱はちょっとつぶれていて、中身へのダメージが心配でした。

中身も緩衝材があまりなく、パーツが動いてしまいそうな感じです。

座面を包んでいる袋に穴が開いていたり、キャスター等が入っているダンボールもつぶれていましたが、中身には傷がなかったので一安心。

パーツは全部でこれだけです。ドライバーに加え、手袋も付属しています。

組立て手順

キャスターを取り付る

まずはレッグフレームにキャスターを取り付けます。

ガスシリンダーを差し込む

レッグフレームにガスシリンダーを差し込みます。

ヘッドレストを取り付ける

背もたれにヘッドレストを取り付けます。

アームレストを取り付ける

座面にアームレストを取り付けます。デスクの上など高さのある場所に乗せて行うと簡単です。

ここまで手袋を使うのを忘れていました…。

座面に背もたれを取り付ける

座面に背もたれを取り付けます。こちらも同様にデスクに乗せて作業します。

座面をガスシリンダーに差し込む

最後に座面をガスシリンダーに差し込めば完成です。

この作業はやはり大変です。重たいし差し込む穴が見えないので腰にダメージが…。

完成

ということで完成したのがこちらです!

スタイリッシュな見た目で格好良い…!

組み立ては大きく苦労するところもなく、結構簡単でした。

概要&各機能の紹介

概要

『AIMchair』の商品概要は以下の通りです。

『AIMchair』 商品概要
カラーALL WHITE/BLACK/WHITE
座面素材モールドウレタン
背もたれ素材メッシュ
リクライニング角度90°-123°
ランバーサポート上下のみ調節可能
アームレスト4D(前後・回転・高さ・左右)
ヘッドレスト高さのみ調節可能
座面の奥行調節
座面の高さ43cm~53cm
価格49,800円

からーはALL WHITE、BLACK、WHITEの3色があり、今回私はBLACKをご提供いただきました。

座面はウレタンとなっており、座り心地が良いです。

背もたれはメッシュとなっているため通気性も良いです。

そして、このメッシュですが、結構柔らかいため背中にフィットしてくれます。

ゲーミングチェア、オフィスチェアと比べるとこんな感じです。

真ん中が『AIMchair』

見た目はゲーミングチェアというよりオフィスチェアに近く、一般的なゲーミングチェアのように特徴的な見た目ではないので、どんな部屋にもなじみそうです。

また、一般的なゲーミングチェアと比べると少しコンパクトなので、部屋にスペースがあまりないという方でも置きやすいのではないでしょうか。

アームレストもかなりコンパクトです。

各機能の紹介

各機能について紹介していきます。

座面の高さ調節

座面の高さは、座って右側にあるノブを時計回りに回すと調節できます。

高さは43cm~53cmとなっており、一番高くすると、身長173cmの私は足がつきません。

一番下げた状態だと身長152cmの妻が座ってちょうどよかったので、大体の方は問題ないのではないかと思います。

リクライニング機能

リクライニングは、座面の高さ調節とは反対側のノブを時計回りに回すと、ロックが解除されリクライニングができ、反時計回りに回すと好みの角度に固定できます。

角度は90°-123°となっており、ゲーミングチェアだとたまにある、フルフラットのリクライニングはできません。

座面の奥行調節

座面右下のレバーを持ち上げ、座面を前方または後方に動かすことで、座面の奥行きを調節できます。

座面の高さ調節は、ゲーミングチェアでもオフィスチェアでもほとんどのものが可能かと思いますが、座面の奥行も調節できるものとなると、選択肢は少なくなるのではないでしょうか。

高さだけでなく奥行も調節できることで、より多くの人の体に合わせることができるので、座ったときに快適に感じられるかと思います。

ランバーサポート調節

ランバーサポートは独立しているタイプではありませんが、背面にあるレバーで高さを調節できます。

アームレストの調節

アームレストは高さ以外にも、前後・回転・左右の調節が可能です。

こちらは前後の調節です。

こちらは左右の調節です。大体1㎝くらい動くかなという感じです。

こちらは回転です。360度回転するわけではなく、1段階斜めにできるという感じです。

ヘッドレストの調節

ヘッドレストは高さのみ調節可能で、角度の調節はできません。高さは6段階の調節が可能です。

使ってみた感想

使ってみて感じた、良い点、気になった点をご紹介します。

良い点気になった点
・座り心地が良い
・正しい姿勢ががキープできる
・座面の奥行調節が可能
・小柄な方にも合う
・梱包が少し雑かなと感じた
・ヘッドレストの調節に少しコツがいる
・アームレストが低い

以下、詳しく見ていきます。

良い点

座り心地が良い

とにかく座り心地が良いです。

座面のウレタン、背もたれのメッシュ共に柔らかく、長時間座っていても全然疲れません。

私が使用していたゲーミングチェアは、座面、背もたれ共にウレタンだったのでクッション性は良かったのですが、ランバーサポートとヘッドレストがクッションだったため、毎回同じ位置にセットするのが難しく、少し動くとずれてしまうので、座り心地がイマイチでした。柔らかいのでリラックスはできるけど、作業をしていると姿勢は崩れやすく、疲れやすい感じでした。

Dowinxのゲーミングチェア

また、先日レビューしたFlexiSpotの『C7 Pro』は、座面、背もたれ共にメッシュ素材ですが、こちらは少し硬さのあるメッシュなので、『AIMchair』とは結構座り心地が違います。

感覚的には、『AIMchair』の方が座っていてリラックスできる感じで、『C7 Pro』の方が姿勢がピシっとする感じです。

FlexiSpotの『C7 Pro』

正しい姿勢がキープできる

では、『AIMchair』は姿勢が崩れやすいのかというとそんなことはなく、人間工学に基づいて作られている「エルゴノミックデザイン」を採用しており、また、調節可能なランバーサポートやヘッドレストにより、正しい姿勢をキープすることができます。

座面の奥行調節が可能

ゲーミングチェアにはあまり備わっていない座面の奥行調節機能ですが、これがあることでより多くの人の体に合わせることができます。

また、FPSゲームなど、集中するゲームをしているときは、前傾姿勢になることも多いかと思いますが、一般的なゲーミングチェアは、後傾姿勢に合わせて設計されているため、こういったゲームとの相性が良いとは言えないのかなと思います。

その点『AIMchair』は、座面を背もたれ側に寄せると体がイスにフィットして前傾姿勢がとりやすくなり、背もたれから離せば、一般的なゲーミングチェアのように後傾姿勢にも合わせることができます。そのため、FPSのように前傾姿勢でプレイするゲームから、RPGのように後傾姿勢でリラックスして行うゲームまで、様々なシーンに合わせることができます。

さらに、前傾姿勢がとりやすいということは、ゲームだけでなく仕事もしやすくなるということです。

リモートワークをしている方だと、ゲームも仕事も同じイスを使う方がほとんどだと思いますので、前傾後傾どちらにも対応できる『AIMchair』はおすすめです。

小柄な方にも合う

こちらはヘッドレストを一番下げた状態で『C7 Pro』と『AIMchair』の座面からの高さを測ったものなのですが、『AIMchair』の方が少し低くなっています。

『C7 Pro』
『AIMchair』

身長152cmの妻に両方座ってもらったところ、『C7 Pro』はヘッドレストが高く首が痛いと言っていたのですが、『AIMchair』はちょうど良いとのことでした。

『C7 Pro』
『AIMchair』

気になった点

梱包が少し雑かなと感じた

こちらは開封でも触れましたが、商品のカバーに穴が開いていたりと、梱包が少し雑かなと感じました。

幸い中身には傷はありませんでしたが、もう少しパーツが動かないように緩衝材を増やすなどした方が良いかなと思います。せっかく良い製品なので、製品の質以外でマイナスな部分があるのはちょっともったいないかなと感じます。

ヘッドレストの調節に少しコツがいる

ヘッドレストは座ったままでも簡単に調節ができるのですが、少しコツがいるなと思いました。

はじめは高さを変えようと結構力を入れても動かなくて、固すぎるのでは…?と思ったのですが、土台部分が少し湾曲しているので、垂直方向に力を入れてもなかなか動かないんですよね。

土台の湾曲に沿って力を入れると簡単に動くので、この点が説明書とかに書いてあったら良いかなと思いました。

ただ、垂直方向の力で動かないため、頭を乗せても下がってしまうことがないのは良い点だと思います。

アームレストの高さ

これは私の体格の問題なのですが、少し腕が短めなので、アームレストの高さが足りませんでした。

最大まで上げてもこのように腕がアームレストにつかないんですよね…。

『AIMchair』

ちなみに『C7 Pro』だとこのようにしっかり腕を置けます。

『C7 Pro』

調節できる高さを測ってみると、『AIMchair』が約6.5cm、『C7 Pro』が約7.7cmとなっています。

『AIMchair』
『C7 Pro』

『AIMchair』のアームレストがあと1cmくらい上げられたら、個人的には完璧なチェアだったかもしれません…。

最後に

今回は、『AIMchair』についてご紹介しました。

個人的には今まで使用してきたゲーミングチェアよりも座り心地が良かったですし、前傾姿勢がとりやすく、パソコン作業をする際の体への負担も少なく感じました。

また、152cmの妻から173cmの私まで問題なく使用できるため、多くの方に合うのではないかなと思います。

ゲーミングチェアとしてはもちろん、リモートワークに使用するのにも向いていて、5万円を切る価格で購入できますので、気になった方は是非試してみてはいかがでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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